ばね指（狭窄性腱鞘炎）について

1. ばね指とは

ばね指は、指の腱が滑らかに動かなくなり、指を曲げたり伸ばしたりする際に引っかかりや痛みが生じる疾患です。正式には「狭窄性腱鞘炎」と呼ばれます。症状が進行すると、指がまるでばねのように弾かれる動きを示すため、"ばね指"と呼ばれるようになりました。

原因

・指の過度な使用や反復的な動作

・手作業を伴う仕事や趣味（料理、パソコン作業、大工仕事など）

・加齢やホルモンバランスの変化

・糖尿病や関節リウマチなどの基礎疾患症状

・指の付け根部分（特に手掌側）の痛みや腫れ

・指を動かす際の引っかかり感や違和感

・朝起きた際に指が固まる（こわばり）

・症状が進むと、指が曲がったまま戻らないこともある

2. 治療方法保存療法

• 安静: 痛みを引き起こす動作を控え、腱の負担を軽減します。

• アイシング: 炎症や痛みが強い場合、患部を冷却します。

• テーピング・サポーター: 指の動きを制限し、負担を軽減します。

• ストレッチ・エクササイズ: 腱の柔軟性を向上させ、再発を予防します。

• 物理療法（超音波治療・電気療法）: 血流を促進し、症状緩和をサポートします。

接骨院では、指や手の筋肉、腱のバランスを整えるための手技療法を行います。これにより腱の動きを改善し、症状の緩和を図ります。

トリガーポイント療法

痛みの原因となる筋肉や腱周辺の凝りを解消するため、トリガーポイントへの施術を行います。

日常生活指導

• 無理な指の使用を控えるためのアドバイス

• 正しい作業姿勢やフォームの指導

• 生活習慣の改善提案・医療機関との連携

症状が慢性化している場合や保存療法で改善が見られない場合、専門医によるステロイド注射や手術療法が検討されます。

3. 予防方法

• 指を酷使しないように適度な休息を取る

• 作業前後のストレッチ

• 無理な姿勢や動作の改善

• 適切な道具の使用

おわりに

ばね指は早期対応が重要です。違和感や痛みを感じた際には放置せず、早めの対策を心掛けましょう。必要に応じ専門の整形外科へのご案内もさせていただきます。当院では患者様一人ひとりに合った施術計画をご提案し、症状の改善を全力でサポートいたします。お悩みの際はお気軽にご相談ください。